[üi]口下手でも営業トップになれる!
他のハシゴを探せば (~_~;)
以前、座学に参加した21才の営業マンが見違える様に輝いてやって来た。成果の報告に来た彼は「人生が変わった」と喜んでいたが、「これ秘密の方法ですよね?」と念を押した。 (-_-;) この辺りは、実際のコーチングが必要なのかも知れない。(^_^;)
必要なのは、何がブレーキになっているのかを知る事
「口下手だから営業成績が全然上がらない」と云うのが彼の悩みだった。座学に参加した動機も「しゃべり方が上手になりたい」と云う事だった。
コーチングやコンサルタントは、何か新しい方法や手品のネタでも教えてくれると思っている人も少なく無い。この認識は大きく違っている。
実際は、スコトーマ(心理的盲点)の発見や、何がブレーキになっているか? 目標設定はどうするのかと云う事を一緒になって考え、支援する事が目的だ。
実際に、方法については本人が一番よく知っている場合が多い。事業に失敗した経営者がクチをそろえて言うセリフが「解ってたんだけどなぁ〜」と云う事だからだ。問題の本質は方法では無くて、何故出来なかったのか?と云う事だ。何がブレーキだったのかに気づく人は少ない。
口下手と営業力は実は全く関係が無い
彼の場合は、口下手だから営業成績が上がらない、だから「しゃべり方が上手くなりたい」と云う間違った目標を持っていたので成果が上がらなかっただけだ。関係の本も随分と読んだ様だが、個別に違う状態を全て網羅する事を本に要求する方が無いものネダリの様に思う。
営業の鉄則
① 必要性を感じて貰う
② あなたから買いたいと思わせる
素晴らしいカタログがあっても、商品知識があってもモノは売れない。お客様が必要性を感じなければ興味も持たない。だから、あなたから買ってあげたいと思って貰う事が最優先となる。
吃音でも営業トップになれる
吃音(一般的に「どもり」と言われているコミュニケーション障害)のある人でも、トップ営業マンがいる話をした。明るく一生懸命に話す彼に好感を持ったお客様は、途中から彼の営業トークを手伝い始めて、購入へと繋がって行く。
もしも暗い感じで、吃音を詫び(言い訳し)て彼が登場したらどうだろう?「バカにしてるのか!ちゃんと話せる奴を連れて来い!」とお客様は怒っていたかもしれない。
彼とのお約束
口下手と営業力は、実は全く関係が無い事なのだ。既に営業成績の上がっている人で「俺は、口が上手いから」と思っている人は遠く無い将来に壁にあたる。自分の本当の力を認識していないからだ。
① 口下手と営業は、全く関係が無い事の認識
② 不動産などこの世に一つしか無いもの以外を売る時は自分を売る
③ 口下手だと、人に言う事は「言い訳」なので二度と言わない約束
④ 上手くやろうしないで、明るく一生懸命にやろうとする
⑤ 自分を変性意識状態にするスイッチを入れる
吃音の人が、明るく一生懸命だった事は、お客様にとっては意外な事だったと思える。信じられない人も多い様だが、人は本当に明るく一生懸命にやっている人を見ると応援したくなる性質がある。反対に「言い訳」には敏感で容赦しない。
何故、売れたのか?
人が、① 催眠術に入るのも ② 恋愛するのも ③ モノを買うのも、実は「変性意識状態」に入っている事が成功の重要なポイントになっている。
だから、人を変性意識状態にする方法を懸命に学んでいる人が多いが成果が出ない。科学的にこうすれば人が変性意識状態に入ると云う方法は未だ確立されていない。だから、怪しい理論やセミナーが横行している。麻薬を使って、この状態を作って利用していた宗教団体もあった。
相手を変性意識状態にする方法と云う観点が実は間違っている。催眠術師が、どうやって相手を変性意識状態にしているのかを見れば解るが、特別な呪文やツボの刺激などをしているのでは無い。自分が変性意識状態になって、それを伝播させているのだ。
変性意識状態ってどんな状態? 極限のリラックス状態で例えば、あなたが好きな仲間と好きな事についてハシャギながら語り明かしている時にちょっと眠くなった時の感じと言うと想像できるかも知れない。お金も恋人も何も無くても、この状態が続くだけで私は幸せ!と思ってしまう心地の良い状態を言う。
だから今日、成果の報告に来た21才の営業マンの彼には、自分を変性意識状態にするスイッチを一緒に作ってあげた事と、人生で二度と「口下手だから」と云う言葉を使わない約束をしただけだ。
秘密の方法でもなんでも無い。^^;
何はともあれ、積極的になって明るくなった姿を見れて嬉しかった。