弥栄あめ『塞翁が馬じゃ!』ameiyasaka

人間万事 塞翁が馬(さいおうがうま)人の吉兆・禍福は変転する。一喜一憂している時間は勿体ない ♪

[üi]第一印象・ファーストインプレッションが大事な事は誰でも知っている。でも、最初の7秒で脳が経験データを元にカテゴライズすると聞くとゾックとしてしまう。

お馴染みの iPhone の CM を広島弁にしたバージョン、毎回心温まる思いで見ている。広島の友達の多くはアップルの人は皆んな広島出身の人の様な気がするとまで云う。

 

実に見応な出来で、ネイティブの広島弁も素敵でお友達になりたくなる様な好感の持てるお声だ。

なんでこがいに並外れた iPhone 5 ができたんか言うたら... - YouTube

メジャーなものを広島弁で聞くと信頼感が上がるのは、広島弁で話す友達に嘘を云う人がいないからと云う事と脳がリンクするからだろうか。

 

第一印象の重要性は誰もが認識している事だが、初めの7秒で脳が記憶の中のデータと照らしあわせてカテゴリーの分類をすると聞くとゾクッとする。

 

この分類を容易に変える事は出来ない様だ。見かけによらずと云う言葉があるが、年々人はやっぱり見かけ通りだなと思う事が増して来た。意地悪そうな人はやっぱり意地悪だ。(^_^;) 

 

服装や髪型または装飾品等で大きく印象は変わる様だが、面構えや物腰さらに滲み出て来る品格などをコントロールする事は普通の人に出来る技では無い。

 

どうしても表れる。歳を重ねて培われた燻銀の様な渋みのカッコ良さ等は、にわかに作れるものでは無い。本性が顔にでる。

 

人によって経験が違うから同じ人を見てもカテゴライズする引き出しは異なって来る。防衛本能も働くので好感を持たれる事はなかなか難しい。

 

一流の営業マンの知恵を借りると様々な技もあるのだが、結論から言うと駄目だと感じたら引きずらないでさっさと次に行くと云う。必ず自分を待ってくれている人はいると云う確信を持ち続けるのがポイントの様だ。

 

確かに7秒でもう駄目と決まっている所で挽回の努力をする時間は次を探す時間に当てた方が合理的なのだろう。

 

ディベートの訓練をしたり、人を説得し納得させる事を懸命にやっている人が聞くと身も蓋もない話だが、これも一つの真理に間違いなさそうだ。

 

とすると訓練すべきは初めの7秒と云う事になる。万全の準備と最初の7秒に全勢力をつぎ込む事を意識する事で上がる成果は、実は話の内容の精度を上げる同じ努力よりも上回ると云う事になる。

 

韓国で整形が流行ったのも効果があったからの事と思う。しかし、誰もかれも整形をする様になって整形顔が解る様な目が肥えて来た今となっては7秒の壁を越えるのに有効なのか不利なのかは一概に言えなくなった。

 

やはり滲み出てくる本物を瞬時に見分ける人間の脳と目を侮ってはいけない。

 

オリジナルなものを人に伝えるのと既成のものを人に伝えるのでは、後者はより7秒の壁を意識しなくてはならない。一歩先を見て、どこにカテゴライズされるのかを視野に入れての訓練が必要となると思う。