[üi]ケニー・G は始末書を書かなくても良かったのでは?= 中国外務省にクギを刺されて
気持ちは解るが全ての人にとって平和で前向きな結果を政治に求めるのは無理
Newsweek を読んでいたらケニー・Gの話題が出ていた。
先週、香港で散歩中に民主化を訴えるポスターの前でピースサインをした写真を撮って「香港デモ現場にて。すべての人にとって平和で前向きな結果になりますように」とメッセージをツイッターにアップしたらしい。
実に自然な発言で誰もが願い、口に出しそうな言葉だと思う。
しかし多くのファンが心配した通り、中国外務省報道官が定例記者会見でケニー・Gの音楽は中国でとても人気があると前置きを言った後に「外国の政府や個人が慎重な言動を取り占拠運動を含むあらゆる違法な行為を支持しないことを願う」と述べた。
放って置けば良いのにFBで始末書UP
「私の投稿に関する政府の指示に逆らうつもりはない。…何人かのファンが写真を撮影したが私がデモを支持しているかのように使われるのはフェアじゃない…私はデモ隊を支持しているわけではない。状況もまったく分からないし、純粋に散歩の途中で現場を通っただけだ」とフェイスブックに発言した。
ミュージシャンの発言がビジネスマンの発言に変わってしまった
対立した関係のある政治問題に対して、全ての人にとって平和で前向きな結果になりますようにと発言したのは、まさにファンタジーで望み得ない事だろう。
しかし、ミュージシャンがその発言をして多くの人が平和的な解決を願うのは意味があることだと思います。
芸術家やミュージシャンがファンタジーを語り皆んながユートピアを目指すのには非現実的であっても意義がある事だとぼくは思っています。
ケニー・G も、ファンタジーを語ったのであり、内政干渉をしたと見るのは中国の方が過敏なだけです。
だから放って置けば良いのに。
中国の市場を確保維持し続けたいビジネスマンの発想が湧いたのか?
ケニー・Gは中国でも人気で9月には上海など4都市でコンサートを開催した。89年に中国で大ヒットした「ゴーイング・ホーム」は、今でもショッピングモールや学校、駅などで帰宅を促す音楽として流れているそうです。
だから、フェイスブックに載せたコメントは営業マンの責任逃れの様な内容に見えてしまいます。
素敵なファンタジーのメッセージを発言するミュージシャンの影が薄くなってしまって残念です。