弥栄あめ『塞翁が馬じゃ!』ameiyasaka

人間万事 塞翁が馬(さいおうがうま)人の吉兆・禍福は変転する。一喜一憂している時間は勿体ない ♪

[üi]『おどろきの中国・そもそも「国家」なのか?』カスタマーレビューなど評価が低いが中国を理解する上でレベルの高い社会学者の自然体で大局的な目で見直す事に重要な意義があると感じた。新しい視座が出来て理解を深める事が出来る!

中国との関係がよろしく無い状態が続く。専門家の分析では中国政府はこの状態をなるべく引き伸ばして国際世論に訴え国内の反発も抑えたいと考えていると云う。これでは改善の見込みは当分無い様に思える。

 

周りでも「中国は嫌い」とハッキリ言う人が増加している。僕は長年、中国武術を学んでいるので中国人の友達もいるし両国は良い関係であって欲しいと願っている。中国の友達からは日本政府のやる事が理解できないし、僕の好きな中国は100年以上前の中国で今の中国を理解していないとも言われている。(^_^;) 確かに今の中国は理解できないと云うか肌に合わないと感じる事が多い。世界の中では日本は中国との関係も古いし本来なら一番理解出来る立場にいるのだろうが。

 

中国に関する書籍も沢山でている。それらを読んでも、どうも根本的な所に多くの疑問が残ったままで解説を聞いても判然としないものが残るばかりだった。そんな中で、とても勉強になり目を開かれる本を Kindle で見つけた。昨日、映画『永遠の0』を観ても感じた事だが、僕たちはいつのまにか西洋的な文化を背景にしたものの見方をするのが習慣づいて、日本の戦中・戦前の人達の事すら理解できない様になっていた。中国に対しても後進国と云うベーシックな見方が残っているし上から目線で見ている事は否めない。しかし、良く考えたら中国は2000年以上前に統一国家を作り上げている大先輩なのだ。歴史の浅い西洋文明を背景にした上から目線で理解できないのは実は当然の事なのかも知れない。

レビューを読んで買うのを止めた人は是非購読を!

『おどろきの中国・そもそも「国家」なのか?』橋爪大三郎大澤真幸宮台真司

小室直樹博士の門下のトップクラスの社会学者の鼎談で新しい視座が出来た。書評やカスタマーレビューでは、あまり評価されていない。専門家の粗探し的な評価が多いが、中国を理解する上では、レベルの高い社会学者の自然体で大局的にものを見る目で見直す事の重要性を僕は強く感じた。