[üi]冬の空に煌めく星座「オリオン座」が未だにサソリ座から逃げていると言われるのは少々可哀想な気がするのだけども。
※ ↑図は、 iPadのアプリ「Star Walk」でさっき東の空にiPadを向けて撮ったもの(実写と星座盤をダブらせて見る事が出来る優れもの)
冬の星座で最も目立つオリオン座、何と言っても明るい。ベテルギウス、リゲルの2つの1等星と他5つの2等星がある。海上からも良く見えるので、ギリシャ人が航海をする中で海神ポセイドンの息子のオリオンの名を付けたのも頷ける。
星座の中央に輝く、δ星:ミンタカ(Mintaka)ε星:アルニラム(Alnilam)ζ星:アルニタク(Alnitak)の三星は、通称三ツ星と呼ばれ2等星で明るく特に見つけやすい。古代エジプトのギザの三大ピラミッドはこの三つ星を象徴していると云う説もある。
我が国でも海の神・航海の神を祀る住吉神社が、この三つ星をそれぞれ、底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)と云い住吉大神として祀っているのも興味深い。
美しいアルテミス
ギリシャ神話では、オリオンはアルテミスと恋仲で周囲からも結婚するだろうと言われていたがアルテミスの双子の兄アポロンが乱暴なオリオンを嫌っていてアルテミスを騙しオリオンを死に追いやる。(諸説あるが、僕はこの説が好きだ。)
嘆くアルテミスがお父さんのゼウスに復活を願うが叶わずゼウスは慰める為にオリオンを天に上げ星座にしたと云う話。サソリの一刺しで殺したとか、アポロンが騙してアルテミスに矢で射たせて殺したとか色々で興味のある方は好みに合う説をお探し下さい。
後に月の神となるアルテミスもこの時は狩猟・純血の女神だった。処女の神でありオリオンも結ばれる運命に無かったのだろう。しかし、未だに天球の反対に位置する一刺しでオリオンを死に追いやった「サソリ座」に追われていると云う伝説は如何なものかと僕は思う。(^_^;)
仲睦まじい美男オリオンと美女アルテミス、兄のアポロンは許せなかった。
ペテルギウスと共にオリオンの肩に輝くベラトリックスが下図の左側の水色の星、中央下の黄色いのが太陽。一口に星々と云うけど、大きいよね!
数時間後・・・
ベランダで一服しながら夜空を見上げたら、サソリ座に追いかけられているのかオリオン座は高い南の空に移動していた。(-_-;)