弥栄あめ『塞翁が馬じゃ!』ameiyasaka

人間万事 塞翁が馬(さいおうがうま)人の吉兆・禍福は変転する。一喜一憂している時間は勿体ない ♪

[üi]自分の現在地が解ってこそ = 目的地へのコースと速度が解る

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航海術の最初の1ページは現在地の把握


自分の船が地球上のどの地点にいるか?経度・緯度を知る事が最も重要な事項と言える。

ポジションの把握が基本


自分の現在地が解って初めて目的地に向かうコースと到着したい日時によって必要な速度も算出出来る。

自分の位置が正確に解っていないと目的地がいくら明確でもコースが狂ってしまう。


帆船(セーリングボート)に乗り始めて50年、18歳で小型船舶の免許を取得してから40年が経つ。


航海術を学びながら度々「これは人生哲学だな」と思う事があった。


社会では船団を組んで航海をしている様に感じることが多い。自分の船のポジションを把握する事は勿論だが仲間の船のそれぞれの位置を把握して置く事が極めて重要な事になる。


東京に居る責任者が横浜に行きたくて「皆んな、西に進め!」と号令を発っする。


責任者の付近に居る人は一緒に横浜に着くが、仙台に居る人は山形へ行ってしまうし、広島にいる人は山口に行ってしまう。


長崎に居る人は、海に乗り出して大陸へ向かう事になってしまうのである。

現在地(ポジション)の把握は難しい


船の場合、現在はGPSの発達など現在地を把握する事が簡単になった。それでも、天測や三角法など電子計器を使わずにポジションを割り出す航海術の学習は決して怠っていない


どんな状況であれ現在地を見失う事が命取りになる事を骨身に沁みて解っているからに他ならない。

人の場合さらに難しい


自分の社会的なポジショニングの把握をする事はさらに難しいと言える。


地図上の何処にいるか、役職は何かぐらいは把握出来ていると思う。


しかし、会社や経営者の社会的なポジショニングを正確に把握したり、自分や属する集団の能力や社会の中でのポジショニングを的確に解っている人は少ない


さらに、コミニュティーや家族や仲間の中での自分のポジショニングを誤解している人も少なくない。


現在地を把握するには極めて高等な技術が必要になって来ている。

航海術もリーダーシップもテクノロジーであり技術だ


航海術は、英語ではシーマンシップと言う。ジェントルマンシップやスポーツマンシップと名前が似ているので勘違いをしている人が多い。


シーマンシップは、「精神では無く、テクノロジーであり技術だ。航海術とは大自然の中で我々が如何に安全に航行出来るかと云う技術なのである。


リーダーシップも同じくテクノロジーであり技術だ。

現在地の再確認・自分のポジショニングが正確かどうか常に検証が必要


教育のお陰で、目標や目的を明確に決める事が出来る技術は高まった。


しかし現実的にはコースが違っていたり、到着している筈なのに島影も見えないと云う苦しい航海をしている人が増加している。

現在地の再確認


それらの苦しい航海の多くの原因は、現在地の把握が間違っていたのでは無いか?と疑い検証する必要があると言える。


衛星からの情報を得て船や車は位置を割り出している現在。我々人の社会的なポジショニングを把握する為の情報は何処から得たら良いのか?衛星となるものは何なのか!誰なのか?


残り7週間あまりで今年は終わろうとしている。


お互いが衛星となり情報を提供しあいながら位置情報の修正をしたいものである。