弥栄あめ『塞翁が馬じゃ!』ameiyasaka

人間万事 塞翁が馬(さいおうがうま)人の吉兆・禍福は変転する。一喜一憂している時間は勿体ない ♪

[üi]俳句界の慣習「添削文化」を番組にしたTBS「プレバト!!」は偉い!

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面白いテレビ番組だった

TBS系列で、木曜日よる7時から「プレバト!!」と云う番組がある。浜田雅功が司会のバラエティー番組で俳句の添削のコーナーが面白い。

 

伝統文化の継承発展にも一役買っている

クイズ番組が多い中で、面白い切り口の番組だと思った。進行は流行りの品の無い進め方だが、俳句の添削と云った伝統的なものなのに楽しませながら勉強した気分も味わえる。

 

NHK俳句王国もたまに見ると面白いがレベルが高い。^^; 芸能人に写真でお題を出して順位を付け、先生が添削して行く過程を楽しく作っている。

 

俳句界で添削・改変をすると云う慣習を楽しませながら学ばせる切り口は、伝統文化の継承発展にも一役を買っていると言える。

 

複雑性の軽視は社会を脆弱にする

我国では現在、あらゆるものを単純に二極化するのが風習になり荒っぽい議論が横行している。複雑性を軽視したものの見方は社会を脆弱にするのでは無いかと心配している。

 

正解か間違いか? マルかバツか?

理屈はいいですから、損なの得なの? 一言で言って下さい! と一年に何度も聞かされるセリフだ。そんなに単純なものばかりでは無い。

 

ディベートの達人は、誰もが目指す事なのか

白熱教室が話題になり、日本人は正解の無い質問に弱いとか議論が出来ないとか問題提起をされ多くの分野で見直しが行われている。ハッキリとものを言わない日本人は劣っているとさえ自虐的な見方も増えている。本当にそうなのか?

 

昔は、お医者様はカルテをドイツ語で書いていた。最近は、英語や日本語まじりのカルテもみかける。電子カルテは日本語の方が多いのかも? 各分野で選ばれる言語は、その分野で頻繁に使われる単語が多い言語になるのは必然性が高い事だ。

 

政治や外交、国際社会を舞台に戦うビジネス戦士や海外への留学生、研究者などは、やはりディベート力も高く無くては勝負にならないし、ハッキリとものも言えないといけないだろう。しかし、日本人全員が目指すものでは無いと僕は思う。

 

俳句界の伝統的な慣習は素敵だ!

俳句添削の文化は、とても日本人には馴染みやすい。そこに目を付けたテレビ番組制作者のセンスは高いと思う。

 

俳句の作者の世界観や視点を聞いた後に、新たな視座で「ものの見方」を教える。さらに、上位概念の存在に気付かせたり、新たな価値観に触れさせる事で添削を受けている者に感動や喜びを与えながら学ばせる素敵な学習方法だ。

 

単に技術的な事を指導するのでは無い「文化」がそこにはある!

 

日本語の出番が近づいてないか?

世界で知られる日本語も「ハラキリ・寿司・天ぷら・フジ山・芸者」だけだった時代から見ると「おしぼり」が辞書に載り「もったいない」の価値観に世界が共感し始め「おもてなしの心」にまで視野が拡がって来ている。

 

国外でも、俳句の世界観に魅せられ英語俳句なども流行り始めている昨今、日本人の普通の人が世界を担える守備範囲が見出されて来た事に気付いても良い頃かも知れない。

 

我国の人口は減少しているが、世界的に見ると爆発的な勢いで人口が増えている。あらゆるものの枠組みは変化を強いられ、さらに殺伐としギスギスした世の中になって行く事を覚悟しなくてはならない時代だ。

 

幸せになる義務を果たして世界の先駆けになる

私達には、幸せになる義務がある。幸せな人にしか人を幸せに出来ない真理を見誤ってはいけない。

 

何が幸せなのかを多くの人に聞いている。その際に良く聞き返す質問がある。「だったら、原始時代には一人も幸せな人がいなかったのかな?」

 

見てきた訳では無いが、原始時代にも幸せだった人はキットいたと思う。世界でその辺りの事を人類に思い出させたり、やって見せれるのは我々日本の普通の人達なんじゃないかと感じている。