弥栄あめ『塞翁が馬じゃ!』ameiyasaka

人間万事 塞翁が馬(さいおうがうま)人の吉兆・禍福は変転する。一喜一憂している時間は勿体ない ♪

[üi]広島のJR横川駅前のレトロのポストに葉書を投函するのが不安だったが、その後ろにレトロバスが展示してあるのを見て納得した。国産乗合バス発祥の地らしい。

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広島のJR横川駅で郵便を出したくて改札の駅員にポストの場所を尋ねた。満面の笑顔で指を指しながら「あの横断歩道を渡って警察よりも手前にあります。」と答えてくれた。

 

誘導通りに行くとレトロのポストがあって想像していた四角いポストは見当たらない。少々不安になったが投函した。ポストの後ろ側にガラス張りの緑色の小さな建物が立っている。これまで気にしなかったが近寄って見た。

 

「レトロバス展示館」と書いてあって中には小さなバスが展示してある。説明板によると「日本最初の国産乗合バス誕生の地」と書いてあり、1905年(明治38年)2月5日に横川と可部の間の14.5km を日本最初の国産乗合バスが運行したと解った。

 

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1903年(明治36年)9月20日に京都で蒸気自動車を改造した無蓋の5人乗りバスが運行されたのを記念して日本バス協会は9月20日をバスの日に定めている。

 

法律ではバスは11人以上が乗れる車と定義されている事を理由に12人乗りのバスを運行した横川がバスの日を京都から譲って欲しいと言っているとか。

 

発祥の地と云う看板はどこも欲しいのだ。可部はどうなるんじゃ?みたいな事を感じながら写真を撮って帰った。

 

↓ 京都で運行された無蓋の5人乗りバス

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↓ 復元された横川・可部間を運行した12人乗りバス

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日本最初の国産乗合バス誕生の地

   The Birthplace of Japan's First Omnibus

   横川 YOKOGAWA ~ 可部 KABE

   1905年(明治38年)2月5日

 

(説明板)

 明治38年(1905年)2月5日, 日本最初の国産乗合バスがここ横川で誕 生しました。翌々日の新聞は, 次のように報じています。

 

「横川・可部間自動車交通事業はいよいよ開始の機全く熟したるを以て, 一昨 日午後3時より山陽線横川駅前なる自動車停車場に於いて開業式を挙行したり」

 

 この日本最初の国産乗合バスは, エンジンはアメリカ製ですがその他はすべて国 産で, ボディは総ケヤキ造り, タイヤはバス用が間に合わず乗用車用のバルーンタ イヤを使用していました。横川・可部間約15kmを片道運賃24銭(馬車は15 銭)。

 

12人乗りで営業をはじめましたが, 1トンを超える重いボディとでこぼこ道 でタイヤがもたず, わずか9か月で営業を停止しました。

 

 しかし, この当時のチャレンジ精神は100年目を迎える今日まで受け継がれ, 広島のテクノロジーの礎をなって今も息づいています。

 

 こうした先人たちの功績を後生に語りつぐため, 私達はここに乗合バスの記念 モニュメントを製作しました。

 

 中に展示されたレトロな自動車は, 地元のボラン ティアグループ“レトロバス復元の会”が多くの市 民や企業から支援を受け, 唯一残っていた写真を手 がかりに当時の乗合バスを復元したものです。

 

 私達は, このモニュメントを“日本最初の国産乗 合バス誕生の地”のシンボルとして, いつまでも大 切に保存し, 今後の横川地区のまちづくりにつなげ ていきたいと考えています。

        平成16年(2004年)3月28日

          レトロバス復元の会・広島市

 

復元したレトロバスの諸元

    全長  44m

    全幅  18m

    全高  2.8m

    重量  1310kg

    客室内寸法   長さ / 幅  / 高さ

            2.1m / 1.3m / 1.8m

    ガソリンエンジン搭載 (自走可能)