弥栄あめ『塞翁が馬じゃ!』ameiyasaka

人間万事 塞翁が馬(さいおうがうま)人の吉兆・禍福は変転する。一喜一憂している時間は勿体ない ♪

[üi]組織の進化とは独立した思考回路を持ったスタッフが経営者と共にチャンスに集中できる開かれた組織を構築すること。それが遺伝子として次世代に受け継がれ無くては進化とは言えず経営者の成長で終わる!

企業・組織を進化させたい欲求は急速に高まっている。複雑性が増し環境の変化の速度が加速度的に早くなっている現在では最優先課題とも言える。

 

企業が上手く行かないのは経営戦略が間違っていると考える人が多い。トップが東に行っても駄目だったから今度は西に向かおうと戦略を悪戯に変更するのは組織が混乱するだけで成果を創り出すチャンスをまた多く失う事に成るだけかも知れない。

 

本当に経営者が考える東へ組織は向かっていたのか?東の方にどれぐらい進めていたのか?見えているだろうか。結果が直ぐに出ないと焦って見誤ってしまう場合もある。

 

進化とは遺伝子情報として次の代へ受け継がれて行くものを云う。トップだけが成長したり変態したものは進化とは言わない。

 

また、生物では器官が単純化されたり縮小された事を退化と云うが、退化は進化の反義語では無く進化の一部と言われている。

 

人間の先祖はチンパンジーだと誤解している人がいる。チンパンジーは人間には進化しない。人間とチンパンジーは同じ先祖を持っているだけだ。

 

人間でも無くチンパンジーでも無い類人猿から分岐した進化をして来たと記憶を修正する必要がある。チンパンジーの方が先祖の類人猿により近い姿をしていたので混同が起こったのかも知れないが似て非なるものである。

 

企業の遺伝子を進化させるとは?構成員一人一人がより独立してチャンスに集中出来る有機的な集団に育てる必要があると考える。

 

経営者の心理的盲点を多角的視野で発見し改善し続ける事が出来なければ組織として機能しない。また、脳だけで人体は構成されていない事も再認識しなければならない。脳からの指令で動く事も重要だが、火傷しそになった手は反射神経で脳の指令を待つ事無く熱いものから手を離して貰わなければならない。

 

我が国はテレビの先導もあり日々複雑性が高まっている環境の中にいながら、単純な二極化をし白か黒かを判断する思考回路に迷い込んでいる人が増加している。理屈はいいから損なの得なの?と質問されてポカンとしてしまう経験をした人も多いと思う。

 

自分達が損をしない事を考えるのは勿論重要だが、お客様に絶対に損をさせない事を目指すのが商売を継続させる大原則だと云う事も忘れてはならない。値段を下げる事が損をさせない事だとは限らない。

 

短期間だけ市場を荒らして消えれば良いと思っていなくても、やっている事がそうなっているケースが増えている様に感じられる。

 

大企業で、ある標準以上の人達が集まっている組織と中小企業ではあらゆる事情が異なっている。テレビで標準家庭と言っているのが、大企業に務める35才の課長だと気が付かず自分と比べて不平を言っているのも虚しい。

 

中小企業の経営者が世界のトップマネージメントばかり学び足元を忘れてしまうのも危うい。企業・組織の中で共通言語は構築出来ているのか?言葉は通じているのか?共にチャンスに集中出来ているスタッフはいるのか?トップがチャンスを見つけ作戦を立てスタッフに指示する頃には半ばチャンスは遠ざかっている。

 

個人として独立した思考回路を持って共にチャンスに集中出来るスタッフを育てるのが急務な時代だと思われる。

 

自分の言葉が通じる子供たちやスタッフとチャンスに集中できる姿を想像して欲しい。これまでのスキームに囚われ何時迄も孤独感を味わっている場合じゃない。

 

子供やスタッフと感性を共有出来る教育努力は素敵な日々として報われる。結果の前に日々の充実して幸せなライフスタイルを再構築すれば望む未来は向こうからこちらに向かって流れて来る。