[üi]1400年も前からの伝説が今も息づく「厳島神社」一年の締めくくりの鎮火祭で火の粉を浴び、穢れを祓われた心地がした。
たいまつ、ヨイヨイ。たいまつ、ヨイヨイ。独特の掛け声と共に勇ましく練り歩く。
大晦日に厳島神社の鎮火祭に行って来た。宮島に渡った時に丁度、錦水館の社長が松明の準備をされているところだった。今日は、僕の知っているウェスタンバンドでマンドリンを奏でるカーボーイ姿では無く法被姿のいでたちで趣が違う。渋い!
厳島神社、イチキシマヒメが祭神。『古事記』では市寸島比売命、『日本書紀』では市杵嶋姫命と表記されている。アマテラスとスサノウの誓約の際にスサノウの剣から生まれた五男三女神の一柱。
この三女は宗像三女神と云われ神々の中でも美人三姉妹として有名な神様だ。
約1400年前に宮島を治めていた佐伯鞍職(さえきくらもと)が西の方から紅い帆を上げた船でやって来た水の神のイチキシマヒメに命じられて推古天皇の許しを得て今の地、脇浦に厳島神社を建てたと云う伝説が残っている。
その際に、先ず御床浦に仮の宮が建てられた。そこの岩に割れ目があり、その形の紋様が厳島神社の御神紋「三ツ亀甲剣花菱紋」になったと伝えられている。今も「御床浦神社」で見る事が出来るので、宮島を訪れた時には是非ご一見を。
世界文化遺産にもなり、1400年も前から神と人が共に生きる宮島。伝説は今も息づいている。鎮火祭で火の粉を浴びながら一年の穢れを祓われた様な清々しい気持ちになった。