弥栄あめ『塞翁が馬じゃ!』ameiyasaka

人間万事 塞翁が馬(さいおうがうま)人の吉兆・禍福は変転する。一喜一憂している時間は勿体ない ♪

[üi]西の空にオレンジ色の月が見えた。今、自分に見えている色が「本当の色」だが、実際の色はまた別の色なのだろう。

夜風にあたりにベランダへ出ると、西の空に「オレンジ色の巨人の目」の様な下弦の月が出たところだった。

 

月の出始めは大気が厚い為に赤やオレンジに見えるが、ちょっと不気味なオレンジ色だ。巨人と言ってもその大きさは、進撃の巨人や巨人兵の大きさでは無くて地球規模の大きさの巨人が宇宙から地球を覗いている様に感じられた。

 

月の色は我々には様々に変化して見えるが、実際はそれは大気の影響であって月そのものの色が変わる訳では無い。それは承知しているが、その神秘性故に天体の星としてだけ見るのは難しい。

 

ギリシャ神話の月の女神アルテミスと違い、日本の月は男の神様で、月讀命(ツクヨミノミコト)と云う。太陽神の天照大神天照大御神・アマテラスオオミカミ)と違って神話にもあまり登場してこない。何故、あまり登場していないのかは勉強不足で解らないが秘密めいたものも感じる。

 

Kindle PW を先日買ったのを期に、昔し読んだ半村良の「産霊山秘録」を再読したせいで月に対しての思い入れが強くなっているのかも知れない。

 

月の色は、白や薄い黄色と云う印象が一番強い一方で長い間見てきたモノクロ写真のクレーターのある灰色の月も同時に脳裏にある。しかし実際の月の色は地上から大気を通しては見ることが出来ない。

 

本当の月の色と云う表現には少し抵抗があるが、宇宙の遠くから月を観ないと実際の月の色は解らない。月の表面にも色々な鉱物があり、その表面に太陽の光が当たった時の色は、モノクロ写真で見てきた天体としての月とはかけ離れている様だ。

 

仕事の中で色の話をする時には、よほど注意しないと「同じ色」を想像していない事が多い。デザイナーの皆さんは色番号で共有出来ると思っていたが、印刷と云う工程が加わると食い違う事もある様だ。

 

今夜、僕が見たオレンジ色は、あたなにとっては何色なんだろうか?

 

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