弥栄あめ『塞翁が馬じゃ!』ameiyasaka

人間万事 塞翁が馬(さいおうがうま)人の吉兆・禍福は変転する。一喜一憂している時間は勿体ない ♪

[üi]Kindle で本を買ったと云う表現は正しく無い!読む権利を買っただけ。

お墓を建てる話の中で墓地を買ったと言う人がいた。ちょっと待って、「墓石は買えるけど墓地は買えないよ永代使用料を払っただけでしょう」と云うと買ったと言いはる。

 

じゃあ登記簿謄本や権利書はあるの?と聞くとようやく話が始まった。お参りをする人がいなくなってから一定年過ぎると撤去される不文律?がある。Kindleで本を買ったと云うのも電子書籍のコンテンツを買ったと思っていると少し違う。

 

読む権利(ライセンス)を買っただけでAmazonの規約に違反などしたら、Amazonは勝手にKindleのコンテンツを消して返金もしなくて良いとちゃんと明記してある。

 

驚く人もいるが、所有すると云う概念に囚われていた時代からの解放期なので戸惑う人もいて当然だと思う。

 

海が好きでヨットで帆走するのが大好きなんです。と云う人がヨットを買う為に休みの日もアルバイトをしてお金を貯めていると云う。「あと何年かかるかも解らないし」と悲しそうに言う。

 

だったら僕らのセーリングクラブの艇に乗ったら?来週から乗れるよと誘うと自分のヨットが欲しいと答えた。それは自由なんだけど、この人はヨットを所有すると云う事が重要な目的なんだなと気づいた。

 

遊び方は自由だけど所有しないと乗れないと云う発想は、僕とは違うなと思った。

紙の本で装丁の良い物を所有したいと云う欲求は未だにあるが、図書館にあるものは借りた方が良いと思うし、Kindleに入れて持ち歩きながら読みたいと云う本も多い。

 

読めると云うサービスが便利に成る事はありがたいし、その為のルールがあれば守りたいとも思う。所有すると云う事の重要性は独占する必要のあるものに限られて来ている。

 

宝石など貴金属も装飾の為だけなら所有する必要性は薄れる。自分にとって本当に所有する必要性があるものは何なのか見なおしてみたい。

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見直すとは言っても、所有しとるもんなんて殆ど無いんじゃが (-_-;)

 

Kindle を海に落としても、IDさえあれば、また新しいKindleを買えば同じ本を読める。これは所有しているよりも安心じゃないか!と、一般的に思われるまでにはもう少し時間がかかると思う。

 

クラウドにデータを置いていてサーバーが壊れたらどうするの?と、鬼の首をとった様に先日も言われた。自分のパソコンやハードディスクが壊れる確率とクラウドのサーバーが壊れる確率を比較したら恐ろしくなるだろうにと改めて感じた。